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高松市立みんなの病院

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呼吸サポートチーム(RST)

呼吸サポートチーム(RST)とは

当院のRST(Respiratory Support Team)は平成20年4月1日から活動を開始しました。※Respiratory…呼吸(作用)の意味

活動目標は、

  1. 安全な呼吸療法を行うため、スタッフ教育を行う。
  2. 人工呼吸器装着中の患者に対し、レスピレーターの管理、栄養管理および呼吸リハビリテーションなどを行い、入院期間の短縮および予後の改善を行う。
  3. 呼吸療法全般について、質の維持・向上を図る。
  4. 呼吸管理備品の整備を行う。
  5. 呼吸管理に関する研究および学会発表を行う。
  6. その他、呼吸管理に必要と思われる事項について活動する。

以上の6項目を掲げています。
構成メンバーは、医師、看護師、理学療法士、薬剤師、管理栄養士、臨床工学技士などです。

以下にそれぞれの部門の活動について案内いたします。

看護部門

RST活動内容と活用状況

  1. 月1回の定例メンバー会
  2. 月1~2回の院内スタッフ全員対象の勉強会
  3. 人工呼吸療法患者のラウンドとラウンド日誌
    毎週木曜日に呼吸器科医師・RST看護師・臨床工学技士が、人工呼吸療法中の患者さんを回診し、人工呼吸器の設定や患者の状態・環境、施行しているケアなどを確認し、毎週のラウンド情報を全スタッフと共有するためにラウンド日誌を作成、周知しています。
臨床工学技士部門
  1. 人工呼吸器及び呼吸療法に関する機器の点検及び修理業務
  2. マニュアル作成
    人工呼吸マニュアルを作成し、回路の組み方、機器の設定の仕方など人工呼吸器を使用するにあたって必要な項目をマニュアル化し、年1回更新しています。
  3. 各部門への勉強会の実施
    新人職員に対する人工呼吸器の使用方法、呼吸生理の基礎など様々な勉強会を実施しています。
  4. その他
    人工呼吸装着患者の検査や入浴時には臨床工学技士が付添い、機器の状態確認や検査や入浴の介助を行っています。機器の管理だけではなく、毎日回診することで、患者さんの病状を把握し、包括的なケアを目指しています。夜間や休日の人工呼吸器のトラブルに関してはオンコール体制で対応しています。
理学療法士部門

理学療法部門からは理学療法士、言語聴覚士が参加し、口腔衛生,肺炎予防などに、チーム、院内スタッフが共通意識をもって取り組めるよう、呼吸理学療法、口腔ケア、嚥下機能に関し勉強会の開催やマニュアル作成などを行っています。

薬剤師部門

薬剤師部門は、主に2010年6月より開始した禁煙外来に関わっています。禁煙外来における薬剤師の仕事は、禁煙補助薬に対する使用説明や副作用のモニター、さらには、現在慢性疾患などで使用している薬剤との相互作用などをチェックしています。専門的な知識を生かし、禁煙補助薬の効果や利点に関する情報提供および副作用に関する十分なケアを行うことで、禁煙チームの一員として活動しています。

活動内容

RSTラウンド(回診)
呼吸管理の標準化と早期離脱に向けた人工呼吸管理を行い、在宅酸素療法や、CPAPにおける看護外来、禁煙外来など、幅広く患者サポートを行っています。
また呼吸器疾患患者さんの患者会では、寄り添うことで患者さんの生きる力を応援しています。
教育体制
院内研修や症例検討により、知識・実践力の向上を図り、「いき活き情報」と題した院内メール配信により、呼吸療法における医療安全と、ケアの向上に取り組んでいます。

メッセージ

RSTのみならずチーム医療に大切なのは、コメデイカルが中心となり、自主的に企画を立案し、実行することです。医師はサポート役です。やらされる仕事は楽しくなく、自分からする仕事は楽しいと思います。幸いにも当院のRSTはコメデイカル主導で行われています。今後も、包括的な呼吸ケアができる病院を目指していきたいと考えています。

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