研修医の声
令和6年度初期研修医の声についてはこちらNEW!!
研修生活について
ワークライフバランスを重視する研修医にもいい環境だと思います。/協力型研修医2年目
高松市立みんなの病院で初期研修をしている研修医の吉川と申します。今回は研修生活について簡単に説明しようと思います。
研修医が過ごすのは基本的に医局のデスクです。他の先生方と同じものが用意されているので、スペースは広めです。手技などを練習したりする場合は、図書室の机を使用しています。医局には自動販売機などもあるので、過ごすのに不便はありませんでした。病院内には食堂がないので、昼食は医局で注文するお弁当を一緒に注文させてもらうか、売店で購入していました。昼休みがゆっくりとれる場合は付近にいくつか食事ができるところもあります。勤務時間は8:30から17:00で、特にやることがない限り定時に帰っています。研修医以外にも定時に帰られる先生はいるので、特に帰りにくい雰囲気はありませんでした。救急患者対応や内視鏡、手術、セミナーなどで定時を過ぎることもありますが、きちんとすべて時間外労働になります。
当直はあらかじめ決められたスケジュールはなく、ローテーション科の指導医と相談しつつ研修医自身が当直に入る日を決めていました(自分の場合は整形外科志望だったため整形外科ドクターが当直の日に一緒に入っていました)。当直は一緒に入った先生と初期対応をし、研修医一人で対応させられることはありませんでしたが、慣れてくるにつれて救急隊からの引き継ぎや診察、検査オーダーなどを任せてもらっていました。
僕がこの病院で研修した整形外科、消化器内科、循環器内科、救急科についても簡単に書いておきます。
整形外科は手術の助手が主で、ほとんどの時間をオペ室で過ごしていました。オペがない時間は次のオペの術式を勉強したり、解剖や術野のスケッチをしたり、レポートを書いたりして過ごしていました。整形外科は図書室の図書が特に豊富で、手術手技などについて勉強する時にかなり助かりました。
消化器内科は内視鏡と入院患者の病棟管理が主で、救急患者の対応とその後の入院の対応もしていました。空いた時間は自学習に当てたりレポートを書いていたりした他、内視鏡のシミュレーターもさせてもらえました。
循環器内科は木・金がカテの日だったので、月・火は外来の新患や救急患者の対応で、空き時間は病棟の担当患者を診察したり、自学習をしたりして過ごしました。水曜日は徳島大学の先生が来られるので、外来やエコー室を見学させてもらい、カンファレンス・回診にも参加します。木・金はカテーテル検査・治療がある日なので、主にそれらに入って、待機時間は病棟患者診察をしたり、自学習にあてていたりしました。
救急科は、救急車が来たときにその日の救急対応係の先生と一緒に初期対応をする形でした。当院は三次救急施設と比べると重症患者の受け入れは多くありませんが、commonな症例を多く診ることができます。またときには胸腔ドレナージをさせてもらったり、緊急開頭術に参加したり、他院へのドクターヘリ搬送の引き継ぎに参加したりもしました。基本的には当院の各診療科の先生が日替わりで救急対応を担当されているのですが、火曜日は徳島大学から救急科のドクターが来院されて救急対応をされるので、そのときには救急対応の基礎などを教えてもらいました。また、コロナ対応や病床逼迫などで救急患者が少ないときは、次学習や他科の手術参加などで過ごしていました。
ローテートしていない科も多くあるので一括りに言うのは難しいですが、当院は臨床研修病院の中では比較的時間に余裕がある科が多く、研修と並行して自学習やレポート・病歴要約の作成もできました。時間外の業務や呼び出しもあまり多くないので、いわゆるワークライフバランスを重視する研修医にもいい環境だと思います。勿論、どんどん学びたい研修医にはそれに応えて様々なことをやらせてもらえます。こうしたフレキシブルさもこの病院での研修の利点だと感じました。
拙い文章ですが、これから研修医となる方・研修先を迷っている方の参考になれば幸いです。