ロボット支援手術(ダヴィンチXi)
近年、ダヴィンチ手術(ロボット支援手術)と呼ばれる、低侵襲手術が普及しています。傷が小さく、出血が少なく、手術後の痛みが少ないため、からだにやさしい手術と言えます。
当院では2021年4月に、手術支援ロボットda Vinci Xi サージカルシステムを導入しております。
①ペイシェントカート
・患者さんと直接ドッキングして使用します。
・4本のアームに、内視鏡や鉗子類を装着します。
②ビジョンカート
・内視鏡から得られた画像をデジタル処理するコンピュータと、凝固や切開のためのジェネレータを備えています。
③サージョンコンソール
・ビジョンカートで処理された画像を3D画像で見ることができます。
・マスターコントローラを指で操作することで鉗子類を削除します。
・マットペダルと連動した操作で内視鏡を制御し、さらに凝固・切開も行えます。
ロボット支援下前立腺全摘除術
ロボット支援下前立腺全摘除術は、お腹に6カ所の穴をあけ、そこから内視鏡や鉗子、カメラを入れて手術を行います。以前行われていた開腹手術と比較すると、傷が小さく、体にかかる負担も少ないため、入院期間が短くなっています。
ロボット支援下腎部分切除術
ロボット支援下腎部分切除術は、お腹に5~7カ所の穴をあけ、そこから内視鏡や鉗子、エコーやカメラを入れて手術を行います。腫瘍の大きさや位置により、ポートの留置部が異なります。以前行われていた開腹手術と比較すると傷が小さく、腎臓の機能が温存できますので、術後の合併症が少ないことが利点です。
3Dシュミレーション
画像解析ソフトを用いて腫瘍や血管の位置を3次元で解析し、そのデータを参考にしながら安全に手術が行えるようになっています。