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高松市立みんなの病院

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診療情報

当科「呼吸器外科」について

胸部に関する外科になります。内科と連携しながら、主に手術となる患者さんを担当します。(手術風景/4Kモニターを使用)

 

学会認定施設

日本外科学会専門医制度修練施設
呼吸器外科専門医合同委員会認定専門研修連携施設
日本呼吸器内視鏡学会認定施設
日本がん治療認定医機構認定研修施設

外来担当表
令和6年度最新版
診 療 科
呼吸器外科 午前   呉 哲彦   加藤 歩  
午後 手 術 検 査 手 術   検 査

【受付時間は次のとおりです(※火・木のみ)】
新患の方:午前8時~11時
再来の方:午前8時~11時30分

呼吸器外科で診療する病気

肺がん、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍、気胸、膿胸、多汗症、一部の感染症等があります。詳しくは担当医師にお尋ねください。

一般的な診療の進み方
  1. 手術の場合
    1. ① 外来で治療方針について説明いたします。
      それまでの検査や現在の状態を把握するために、かかりつけ医から紹介状があるとより診療が円滑です。
    2. ② 必要な検査を行い、手術が可能かどうかの評価を行います。
    3. ③ ご納得して頂ければ、手術日を相談します。
    4. ④ 麻酔科、歯科医師の診察日を決めます。
    5. ⑤ 手術に関して準備物品の説明やリハビリを行います。
    6. ⑥ 入院します。入院日に手術内容の詳しい説明を行います。
    7. ⑦ 手術を行います。
    8. ⑧ 手術終了から6時間後より飲食再開となります。
    9. ⑨ 歩行が開始となり、問題がなければ胸の管が抜けます。
    10. ⑩ 胸の管が抜けた翌日に確認を行った後、退院が可能となります。
    11. ⑪ 1~2週間後に再診となります。

    ※①~⑤は、通常1~2日です。⑦~⑩は、平均4日です。

  2. 手術以外の場合
    1. ① 検査、治療方法について説明いたします。
      それまでの検査や現在の状態を把握するために、かかりつけ医から紹介状があるとより診療が円滑です。
    2. ② ご納得いただければ、それぞれの検査・治療に進みます。
手術実績

手術症例数は年ごとに増加しています。現在は、胸腔鏡による手術が90%を超えています。2020年以降はコロナ禍の影響にて手術数が減少していますが、当科で診療できる疾患にしっかりと対応しています。

1、手術症例の年次比較

原発性肺癌の手術は、肺全摘術、肺葉切除術、区域切除術、部分切除術の4種類が主な術式になります。縮小手術である肺区域切除術は、標準的な手術が困難な方、呼吸機能が低い方、高齢の方、予後が良好な早期肺癌の一部の方に行っています。当院での術後の5年生存率は、1期で82.1%、2期で86.7%、3期で49.4%でした。近年は、赤外線胸腔鏡などの技術を併用して手術を行っています。

a:区域切除 b:肺葉切除、c:全摘術 の例になります。
(プロメテウス解剖学アトラス 第2版 医学書院より)

2、手術症例における病期別5年生存率(非小細胞肺癌 手術症例)

病期 症例数 5年生存率(%)
1A 97 89.6
1B 24 68.9
2A 39 39.9
2B 19 74.3
3A 11 67.5
4 5 0

 

インドシアニングリーン併用赤外光胸腔鏡下区域切除術の画像(VISERA ELITEⅡ使用)

 

胸腔鏡手術の術式

当科で一般的に行っている胸腔鏡手術(3ポート)の模式図
(3cm、2cm、2cm程の傷3か所になります)

1つの傷で行う肺がん手術、単孔式胸腔鏡手術も逐次行っています。
(3~4cmの傷1か所です)
一般的に単孔式手術の方が術後の疼痛が少ないと言われています。
創部が1か所でも手術内容に違いはありません。

手術の合併症

肺癌手術での全合併症率は、16.7%でした。詳細な合併症について以下の通りです。Gradeは手術の合併症を表すのに一般的なClavien Dindo分類を用いて分類しました。重症の目安であるGrade 3以上の合併症に限れば4例(0.9%)でした。

当科で行っている臨床研究など

50%-ブドウ糖を使用した胸膜癒着術
NKコットンの呼吸器外科手術での使用について

倫理

臨床研究は大きな視点で患者さんの安全を守る重要な役割をなしていると考えられます。当科では、各大学や国立がんセンターなどと共同して研究を行っています。患者さんには、研究への参加にご協力をお願いしています。いかなる場合でも、ジュネーブ宣言、ヘルシンキ宣言にのっとり、患者さんの不利益が予期されることは行いません。また、個人の尊厳および個人と同定されないようにプライバシーは厳重に守られます。参加しないこともできます。

臨床研究の中でも対象患者の診療データを匿名化して行う観察研究においては、患者本人への研究を目的とした侵襲や介入がなく、診療情報などの情報のみを用います。国が定めた倫理指針においては、必ずしも対象となる患者一人ずつから、臨床研究ごとに直接同意を得る必要はないとされています。しかし、研究の目的を含めて、研究の実施についての情報を通知または公開し、さらに可能な限り拒否の機会を保障する事が必要とされています。このような手法をオプトアウトといいます。 当科でのオプトアウトを行っている臨床研究に、ご自身のデータが使用されることを望まれない場合はご連絡ください。

その他のことも含め、ご不明な点があればいつでも担当医にご相談ください。

詳しくは以下をご参照ください

個人情報保護法 ハンドブック
ヘルシンキ宣言
厚生労働省「臨床試験に関する倫理指針」
厚生労働省「医学研究に関する指針」
医師の職業倫理指針

 

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